新編日語筆記第三冊 第9課 會議

第9課 會議
一、「なり」
❶ 意味
それ相応の狀態であることを表す。その物事に限界や欠點があることは認めた上で、何かプラスの評価をする時に使う。
❷用法
「名詞+なり」
「形容詞+なり」
「それなり」
❸特徴
「なり」は名詞的な活用だが、「なりに」の形で、連用修飾語としても使う。
❹用例
●子供には子供なりの考えがあります。
(大人ほどのものではないが、子供にふさわしい考え)●私は私なりに努力しました。
(何かたいした努力ではないが、私のできる限りの努力だ)
●彼らは経験が淺いなりによくがんばってやってくれた。
(彼らは経験が淺いけど、力限りにがんばった)
●努力をすればそれなりの成果はあがるはずだ。
●勉強する時間が少ないなら少ないなりに勉強の仕方を
工夫してください。
❺練習
「なり」を使って、次の文を訳しなさい。
①我是盡我的努力去做了,但最終還是失
敗了。
訳文
①私なりに努力はしてみましたが、
結局失敗してしまいました。
--
②媽媽不在的時候,孩子們好像
想方設法地做飯來著。
訳文
②母親が留守の間は、子供たちなりに
一生懸命考えて、食事を作っていた
ようです。
--
③這事不能全都托付給負責人,我們
也必須考慮我們自己的對策。
訳文
③このことは責任者に任せておくのでは
なく、私たちなりの対応策を考えなけ
ればならない。
--
④ 有錢人有有錢人的憂慮。
④金持ちには金持ちなりの心配事が
ある。
二、「…を機會に」
❶意味 ある物事をきっかけにしてという意味。
❷関連的な言い方 「…をきっかけに」
❸用例
❤こんなところで、同じ高校の出身の方と出會
うとは思いませんでした。これを機會に今後
ともよろしくお願いします。
❤彼が言い出したのを機會に、私も自分の言いたいことを言い出した。
❹ 練習 次の文を「を機會に」で繋ぎなさい。
❤彼女は卒業した。彼女は髪を切った。
❤彼は就職した。彼は生活を変えた。
❤朝鮮戦爭でした。日本は高度成長の時代に入ったといわれます。
❤これです。いつまでもご交際をお願いします。
三、「…てはどうか」
❶意味 提案や勧めを表わす慣用的言い方。
❷特徴 改まった場面での話し言葉や、手紙文などで用いられる。
「…てみては」の形で使われることが多い。
❸関連的な言い方
「…たらどうか」 (話し言葉的)
「…てはいかがですか/でしょうか」(丁寧な言い方)
❹用例
◆別の方法で実験してみてはどうでしょうか。
◆この問題については弁護士に相談してみてはどうですか。
◆しばらく何も言わないでそっとしておいてみては?
❺練習 「~てはどうか」で言い換えなさい。
◆少々お酒を飲みましょう。気分がよくなりますよ。
◆遊んでばかりいないで、たまには勉強しなさい。
◆アメリカに留學しなさいと先生に勧められた。
◆この辺でちょっと休憩しましょう。
◆この壁はちょっと暗いですね。壁紙を取り替えてみましょう。
四、「…ぐらいは」
❶比較
◆修理は一週間ぐらいかかります。
〈概數 =約〉
◆一歩も歩けないくらい疲れていた。
〈程度 =ほど〉
◆ビールぐらいしか用意できませんが、會議の後で一杯
やりましょう。 〈軽視〉
◆一年間勉強したって、挨拶ぐらいは話せるでしょう。 〈限定〉
❷ 「限定」の意味
極端な例をあげて、「最低限のこととして…は」 という意味を表わす。軽いもの、易しいもの、弱い ものなどの例としてあげる場合に使う。
(舉出最低限度的例子,表示g最起碼cch g至少cch 的語氣。)
❸例文分析
例1(新聞は読めないが、自分の名前という
最低限のことはできるでしょう。)
例2(家から駅まで二十分はかからないが、
十分ぐらいはどうしてもかかる。)
例3(私のような高さはないけど、少なくとも
あなたぐらいの高さはあるでしょう。)
❹ 用例
◆寢坊をしたときでも、顔ぐらいは洗っていらっしゃい。
◆時間がなかったと言っても、私に電話するくらいの 時間はあったはずだ。
❺練習 「 …くらいは」で次を訳しなさい。
①你又不是小孩子,起碼自己的
事要自己來決定。
訳文
①子供じゃないんだから、自分のこ
とぐらいは自分で決めなさい。
--
②晚回來的時候,起碼也該打
個電話來吧。
②帰りが遅くなった場合には、電話
の一本ぐらいはかけてくれても
いいじゃないか。
--
③至少禮拜天你就讓我睡個痛快吧。
③日曜日ぐらいはゆっくり寢かせて
ください。
--
④一百分有點難為你了,不過六十分
左右還是能拿到的吧。
④百點は無理ですが、60點ぐらいは
取れるでしょう。
五、「わけ」
Ⅰ(名詞)理由。
◆どういうわけで、約束を破ったのですか。
◆稅収不足になったわけは何ですか。
Ⅱ(形式名詞)
❶ 接続「名詞な/である・活用語連體形+わけだ」
❷ 意味
①既成の事実や成り行き、道理などから必然的にある
結論が導き出されることを表す。「だから」「から」「ので」と共に用いられることが多い。〈結論〉
(根據事實、事物的發展趨勢或道理,推斷出必然的結論。即所謂的必然歸結。)
◆彼は四月に転校してきたので、まだ三月しか
経っていないわけだ。
◆イギリスとは時差が8時間あるから、日本が 11時ならイギリスは3時わけだ。
②ある事柄について、別の観點から見るとこのような言い方ができる、このような意味にもとれる、ということを表す。「つまり」「言いかえれば」「すなわち」「要するに」などと共に用いられることが多い。〈言い換え〉
◆彼の父親は私の母の弟だ。つまり彼女と私はいとこ
同士なわけだ。
➌比較
「はず」未知の帰結を推論する表現。自分の推論では
そうなるというニュアンスが強い。
◆海抜1000メートルの高原だから、涼しいわけだ。
(——事實如此)
◆海抜1000メートルの高原だから、涼しいはずだ。
(——一種推測)
◆風邪が治っているとすれば、今日は學校へ來るはずだ。
(「學校へ來るのは當然だと思う」という推量の気持ち)
◆風邪が治っているので、今日は學校へ來るわけだ。
(「風邪が治ったという事情から見て、學校へ來るのは必然 的な結論だ」という必然性を強調する気持ち)
❹練習
①次を「わけだ」で完成させなさい。
◆あの人は10年も日本にいたので、日本語が上手だ。
◆熱が39度もあるので、苦しい。
◆免許証があるから、運転できる。
◆最近円安が進んで、輸入品の値段があがっている から、洋書も高くなっている。
◆彼女は中國で三年間働いていたので、中國の事情に かなり詳しい。
②「わけ」か「はず」を入れてください。
(1)田中さんはもう會社を出た ですよ。5時の新幹線に
乗ると言っていたから。
(2)辭表を提出する を教えてください。
(3)彼の奧さんは専業主婦の なのに、留守が多い。
(4)私たちは食べるために生きている ではない。
(5)今日からゴールデンウィークだ。だから、高速道路が渋滯 している だ。
(6)あの人が私を知っている はありませんよ。一度も會っ
たことがないのですから。
(7)ストーブをつけたから、すぐ暖かくなる です。
(8)ストーブがついているんですね。暖かい です。
(9)この前あの人と話しましたが、あの人はお母さんが 日本人ですから日本語は上手な ですね。
(10)あの人に會ったことはないけれど、あの人はお母
さんが日本人ですから、日本語は上手な です。
正解
1、はず 6、はず
2、わけ 7、はず
3、はず 8、わけ
4、わけ 9、わけ
5、わけ 10、はず
六、「…は…が、」
❶意味
譲歩の気持ちを表し、あることを一応認めるが、それほど積極的な意味を持たせたくない時に使う。
在正常行文中加入提示助詞「は」,并與接續助詞「が」呼應使用時,表示對前項事物持承認的態度,但是還有與前項相反或不滿意的地方。
❷用例
◆準備してはあるけれど、十分じゃない。
◆まだはっきり決めてはいませんが、たぶん來
週になるだろうと思います。
◆行ってはみたけれど、売り切れていた。
◆あの映畫、面白いことは面白いけれど、もう
一度お金を払って見たいとは思わないね。
◆読んだことは読んだが、全然分からなかった。
◆徐々ではありますけれど、認識は改まりつつあ ります。
❸練習
「…は…が、」で、前後二つの文を繋ぎなさい。
❤この絵はきれいだ。感動させるものがない。
❤ 一生懸命に受験の準備をしている。あの大學に
受かるかどうかはぜんぜん自信がない。
❤彼は才能の豊かな人間です。努力が足りません
❤ずっとこの薬を飲んでいます。あまり効かないようです。
❤あの人の情熱に感心しています。とても真似できません。
七、「…ではなく、 …だ」
❶意味
前文を否定し、あとには正しいものを付け加えるのに使う。訂正の表現.
“不是 ……,而是……”。
❷用法
「名詞+ではなく」
「用言連體形+のではなく」
❸用例
◆彼と一緒に歩いていた女性は、戀人ではなく 妹なのだそうだ。
◆私たちが彼のところへ行くのではなく、向こ
うから來るというんです。
◆私が買ったのは日英辭書ではなく、日漢辭書
です。
◆私はカメラを買わないのではなく、お金はな
いのです。
八、接尾語「げ」
❶意味
①「…そうな様子」「…らしい様子」の意味を表す。
②「 … そう」に言いかえられるが、やや古い言い方で、 書き言葉的である。
③ナ形容詞を作る。
❷接続「形容詞・形容動詞の語幹+げ」
❸用法
①普通、人の気持ちの様子を表す場合に使われる。
②「いかにも…げ」「さも…げ」の形で使われることがある。
❹練習 次の文を「…げ」で言い換えなさい。
◆彼女の笑顔にはどこか悲しそうなところがあった。
◆その人はいかにも退屈そうに雑誌のページをめくっていた。
◆よう子は楽しそうに初めての海外旅行の話をしてくれた。
◆ひろしはクラスの友達の前でほめられて得意そうだった。
❺他例
寂しげ 不満げ
苦しげ 不安げ
恥ずかしげ 心配げ
懐かしげ 意味ありげ
九、「 …ことと存じます」
❶意味「存じる」は「思う」の謙遜語。
推測の気持ちを表わす。
手紙文に多く使われる。
改まった丁寧な言い方。
=「 …ことと思います・ …ことでしょう」
“想必……”
❷用法「さぞ・さぞかし・ずいぶん」など の副詞と共に使われることが多い。
❸練習 次の文を言い換えなさい。
十、「何にもならない」
❶意味 何の役にも立たない、どうにもならな
い、全く無駄だ、という意味を表す。
❷用法
①「…ては、何にもならない」
“如果……的話,是毫無意義的”。
②「 …ても、何にもならない」
“即使……,也無濟于事”。
❸練習 次の文を言い換えなさい。
◆過ぎたことは、いまさら悔やんでも無駄だ。
◆ここまで病狀が悪化してしまっては、もうだめだ。
◆遠い外國にいる子供のことを心配しても無駄だ。
◆殺人の罪を犯しては、もうどうにもならない。
